【京都・一乗寺】写真で巡る大人の休日。超濃厚ラーメンと静寂の古刹を巡るモデルコース

京都市の北東に位置する左京区一乗寺。学生街の活気と、古くからの寺社が佇む静寂が同居する、なんとも不思議で魅力的なエリアです。

今回は、叡山電車に揺られて訪れたい、一乗寺の魅力を凝縮したモデルコースを美しい写真と共にご紹介します。超濃厚ラーメンで腹ごしらえをした後は、歴史深いお寺を巡り、心洗われる静かな時間を過ごしませんか?

11:30 | まずは腹ごしらえ!「麵屋 極鶏」で唯一無二のラーメンを

一乗寺は言わずと知れたラーメン激戦区。その中でもひときわ異彩を放ち、常に行列が絶えないのが「麵屋 極鶏(ごっけい)」です。ここの名物は、もはやスープというよりポタージュのような、超濃厚な鶏白湯ラーメン。

まるでポタージュのようなドロリとしたスープが麺にしっかりと絡みつき、一口すすると鶏の旨味が口いっぱいに広がります。見た目のインパクトに負けない、計算され尽くした味わいはまさに唯一無二。トッピングの白ネギが良いアクセントになっています。横に添えられた味玉も忘れずに。

開店前から並ぶことも多いので、少し早めの時間に行くのがおすすめです。

【麵屋 極鶏 一乗寺本店】
アクセス:叡山電鉄「一乗寺駅」から徒歩約5分
公式サイト:食べログ

13:00 | 徳川家康ゆかりの地「圓光寺」で歴史と美に触れる

お腹が満たされたら、少し歩いて静かな寺社のエリアへ。まず訪れたいのが「圓光寺」です。
ここは徳川家康が学問の発展のために開いた学校が始まり。境内には日本最古と言われる木製活字(重要文化財)が保存されており、日本の出版文化の歴史においても非常に重要な場所です。

「圓光寺 拝観」と書かれた木の看板が、私たちを静寂の世界へと誘います。ここから先は、心穏やかな時間が流れます。
縁側から眺める庭園は、まるで一枚の絵画のよう。手入れの行き届いた緑と、陽の光を浴びて輝く瓦屋根が、訪れる人を優しく迎えてくれます。
庭には立派な竹林。
堂内に飾られた見事な屏風絵。左には紅葉と竹、右には満開の桜が描かれ、日本の四季の美しさを一度に感じることができます。金地に映える色彩が鮮やかです。

【圓光寺】
アクセス:叡山電鉄「一乗寺駅」から徒歩約15分
公式サイト:https://www.enkouji.jp/

14:30 | 漢詩の世界が広がる「詩仙堂丈山寺」

圓光寺からほど近く、次に向かうのは「詩仙堂」。江戸時代の文人・石川丈山が晩年を過ごした山荘で、その名の通り、詩の世界に浸れるような美しい庭園が魅力です。

入口が、ここが特別な場所であることを静かに物語っています。
苔むした屋根の小さな門をくぐると、そこは俗世とは隔絶された空間。竹垣の向こうに見える石段が、奥にあるであろう美しい庭への期待感を高めてくれます。
堂内に掲げられた、時を経て味わいを増した木の額。彫られた文字一つひとつが、この場所に流れる長い歴史と文化の香りを伝えています。

【詩仙堂丈山寺】
アクセス:叡山電鉄「一乗寺駅」から徒歩約15分
公式サイト:https://kyoto-shisendo.net/

15:30 | 山の霊気を感じる「狸谷山不動院」

一乗寺エリアの散策の締めくくりは、少し山を登った先にある「狸谷山不動院」へ。
ここは「タヌキダニのお不動さん」として親しまれ、交通安全や厄除けのご利益で知られる修験道のお寺です。剣豪・宮本武蔵が滝に打たれて修行したという伝説も残っています。

苔むした石柱に力強く刻まれた「狸谷山不動院」。山の麓からすでに、厳かで神聖な空気が漂っています。

本堂に行くには、少し階段を歩きます。

本堂を支える見事な木組み。その複雑で力強い構造は、先人たちの知恵と技術の結晶です。置かれている破魔矢が、信仰の場の独特な雰囲気を醸し出しています。

清水寺と同じ懸崖造り(舞台造り)の本堂。金色の扁額と鮮やかな五色の幕が、山の緑によく映えます。ここから見下ろす京都市内の景色も格別です。

境内を歩いていると、歴史を感じさせる紫の暖簾が目に入ります。古くからの信仰が、今も地域の人々に大切に受け継がれていることが伝わってきます。

【狸谷山不動院】
アクセス:叡山電鉄「一乗寺駅」から徒歩約20分(坂道や階段があります)
公式サイト:https://www.tanukidani.com/

立ち寄りスポット&お土産

恵文社 一乗寺店
「本にまつわるあれこれ」を扱う、全国的にも有名な本屋さん。美しい本棚のレイアウト、独自のセレクトが光る雑貨やCDなど、知的好奇心をくすぐられる空間です。寺社巡りの合間に立ち寄ってみては?
https://www.keibunsha-books.com/

阿闍梨餅本舗 満月 本店
京都土産の定番「阿闍梨餅」の本店が、実はこのエリアにあります。もちもちとした皮と、上品な甘さの丹波大納言の粒あんの組み合わせは絶品。散策の疲れを癒すおやつにも、お土産にもぴったりです。
http://www.ajyarimochi.com/

http://www.ajyarimochi.com/から引用。

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いかがでしたか?
グルメと歴史、文化が美しく融合した京都・一乗寺エリア。
中心部の喧騒から少し離れて、心もお腹も満たされる、豊かな一日を過ごしてみてください。今回のコースを参考に、あなただけのお気に入りの風景を見つける旅に出かけてみてはいかがでしょうか。

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