【TeNQ 1周年】『宇宙を旅する写真展』へ行ってきました!写真で巡る宇宙の旅

こんにちは!
今回は、東京ドームシティにある**Space Travelium TeNQ(テンキュー)で開催中の、開業1周年記念『宇宙を旅する写真展』**に行ってきました。

リニューアルして「宇宙旅行」をテーマにした施設に生まれ変わったTeNQ。今回はすばる望遠鏡やジェームズ・ウェッブ宇宙望遠鏡が撮った写真展の様子をご紹介!!

宇宙を旅する写真展(公式HPから引用

圧倒的スケール!宇宙を旅する写真展

今回の企画展は、2025年11月20日から2026年1月12日までの期間限定開催です。
会場は企画展示エリア。壁一面、そして床に至るまで宇宙の絶景が広がっていて、まさに「宇宙旅行」の気分を味わえました。

第1部:すばる望遠鏡が捉えた「宇宙の神秘」

まずは日本の誇る「すばる望遠鏡」のエリアから。
今回の展示で多くの人が足を止めていたのが、すばる望遠鏡のコーナーです。実は、すばる望遠鏡には世界中の他の巨大望遠鏡にはない、唯一無二の武器があります。

それが「圧倒的な広視野(広角)」能力です。

通常、8メートル級の巨大望遠鏡は「遠くを大きく見る」ことは得意ですが、視界が狭くなってしまうのが弱点です。しかし、すばる望遠鏡は**「主焦点」**と呼ばれる筒の先端部分に巨大なデジタルカメラ(HSC:超広視野主焦点カメラ)を取り付けることができる世界でも稀な構造をしています。

[写真:壁面の星雲や銀河の巨大パネル]
普段、図鑑や写真集など小さなサイズで見ることが多い星雲の写真ですが、こうして巨大なパネルで見せられると圧巻です!思わず足を止めて見入ってしまいました。まるで宇宙の宝石箱の中にいるようです。

銀河の多様性についてのパネルでは、ハップル分類についての展示も。楕円銀河、レンズ銀河、渦巻銀河、棒渦巻銀河、不規則銀河と分類分けされているようで、その形が変わることもさることながら、銀河の密集具合も分類によって変わってくることがわかっているそうです。

  • HSC で撮影されたアイソン彗星 (C/2012 S1)(クレジット:HSC Project / 国立天文台)

[写真:すばる望遠鏡と超広視野主焦点カメラ(HSC)の解説・CCD実物展示]
ここには、すばる望遠鏡に使われているCCD(センサー)やフィルターの実物も展示されていました。「スマートフォンのカメラのCCDサイズ」との比較展示もあり、あんなに小さなセンサーと、この巨大な望遠鏡の技術の対比が面白く、子供たちにも宇宙開発の凄さが伝わりやすい工夫がされていました。

展示されていたCCDセンサーやフィルター。まさにその心臓部。CCDセンサーを計116枚も並べた巨大カメラによって、「満月9個分」という広大な範囲を、一度に、しかも超高解像度で撮影できるのです。これは、「砂浜にある特定の砂粒を、砂浜全体を一度に見渡して見つける」ような離れ業です。

第2部:驚異の宇宙画像傑作選

第2部では、NASAが誇る2つの偉大な宇宙望遠鏡、ハッブル宇宙望遠鏡ジェームズ・ウェッブ宇宙望遠鏡が捉えた画像が展示されています。

NASAの画像はネットでも見ることができますが、ここで見る価値は**「圧倒的な没入感」**にあります。スマホの画面で見るのと、壁一面の巨大プリントで見るのとでは、受ける印象が全く違いました。
1. 宇宙の美しさを決定づけた「ハッブル宇宙望遠鏡」
30年以上宇宙に君臨するレジェンドです。ハッブルの最大の特徴は、**「可視光(人間の目に見える光)」**を中心に撮影していること。
私たちがイメージする「色鮮やかで美しい宇宙」の姿は、ほとんどハッブルが作ったと言っても過言ではありません。今回の展示でも、銀河の渦の優雅さや、星雲の幻想的な姿を、まるで美術館の絵画のように楽しむことができます。

ハッブル宇宙望遠鏡(クレジット:NASA)

2. 塵の向こう側を暴く「ジェームズ・ウェッブ宇宙望遠鏡」
2021年に打ち上げられた最新鋭の望遠鏡です。ハッブルとの最大の違いは、**「赤外線」**で観測していること。
赤外線は、これまでガスの雲に隠れて見えなかった「星が生まれる瞬間」や、ハッブルでも届かなかった「はるか遠くの初期宇宙」を見通すことができます。
今回の展示では、今まで「モヤ」っとしていた部分が、ジェームズ・ウェッブの力で鮮明に、かつダイナミックに解像されている様子が見られ、鳥肌が立ちました。

ジェームズ・ウェッブ宇宙望遠鏡(クレジット:NASA)
創造の柱。(左)ハッブル宇宙望遠鏡、(右)ジェームズ・ウェッブ宇宙望遠鏡。(提供:NASA, ESA, CSA, STScI, J. DePasquale, A. Koekemoer, A. Pagan (STScI), ESA/Hubble and the Hubble Heritage Team)
実際の展示されていた写真。

[写真:火星探査車パーサビアランスの自撮り画像]
これ、すごくないですか?NASAの火星探査車「パーサビアランス」が火星で撮影した自撮りショットです。荒涼とした火星の大地と、メカメカしい探査車のディテールが鮮明で、本当に別の惑星に降り立ったような気分になります。

[写真:惑星(木星・土星・冥王星)のパネル]
おなじみの惑星たちも、大型プリントで見ると迫力が違います。冥王星のハート模様もしっかり見えました。

超高解像度で見る冥王星

[写真:ユニークなフォトスポット]
展示の合間にはこんなユニークなフォトスポットも(笑)。隣に座って記念撮影ができるので、ちょっとした休憩にもぴったりです。

ちょっと怖い顔ですね。。。

Space Travelium TeNQとは?

ここで少しTeNQの歴史について。
TeNQはもともと「宇宙ミュージアム」として親しまれてきましたが、現在は**「Space Travelium TeNQ」**としてリニューアルし、「宇宙旅行」をテーマにした10のエリアで構成されています。

今回の写真展は、この新コンセプト「Space Travelium」の開業1周年を記念したものです。
監修は国立天文台の上席教授、渡部潤一先生。ただ綺麗なだけでなく、学術的にもしっかりとした解説があるのが嬉しいですね。

今回の展示は、以下の書籍の写真展だそうです。よかったら是非購入してみては。

関連書籍について

今回の写真展は、以下の書籍の写真をパネルにした展示展だそうです。興味があれば購入してみては。

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営業情報・アクセス

開催期間
2025年11月20日(木) ~ 2026年1月12日(月・祝)

営業時間

  • 平日:11:00~21:00(最終入館 20:00)
  • 土日祝:10:00~21:00(最終入館 20:00)

利用料金

  • 一般:平日 2,500円 / 土日祝 3,000円
  • 中高生:1,800円
  • 小学生:1,300円
  • 未就学児(3歳以上):800円
    • ※2歳以下は無料

料金は少し高めに感じるかもしれませんが、本格的なVR体験とこのボリュームの写真展がセットになっていると思えば、個人的には妥当な金額だと感じました。

アクセス
東京ドームシティ 黄色いビル 6F
(JR水道橋駅、地下鉄後楽園駅からすぐ)

【注意事項】

  • 7歳未満のお子様、妊婦の方などはVR体験ができません。
  • 10歳未満のお子様は中学生以上の同伴が必要です。
  • 再入館はできませんので、トイレなどは済ませてから入りましょう。

まとめ

美しい星空の写真に癒やされ、最新のVRで宇宙旅行に出かけられる、最高の休日になりました。
写真展だけでも十分見応えがありますが、ぜひVRとセットで楽しんでみてください!

冬のデートや、家族での冬休みのお出かけにもおすすめです。

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ハッシュタグ
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