こんにちは。今回は千葉県の外房、JR安房小湊駅から行川(なめがわ)アイランド駅までの海沿いウォーキングをご紹介します。
有名な観光地を車で回るのも楽しいですが、今回はあえて徒歩で。
人通りも少なく、波音だけが響く静かな道を歩いていると、この土地が刻んできた深い歴史と伝説が見えてきました。
カメラを片手に、ゆったりとした時間を過ごす旅へ出かけましょう。
目次
漁師の子として生まれた宗祖の地「誕生寺」

安房小湊駅を降りて、まずは海沿いを歩き「誕生寺(たんじょうじ)」を目指します。

堂々たる佇まいの誕生寺。ここは日蓮宗の大本山として知られています。
「誕生寺」という名前の通り、ここは日蓮聖人が生まれた場所(生家跡)に建立された記念すべき寺院です。
歴史:日蓮聖人と誕生寺
日蓮宗を開いた日蓮聖人は、ここ千葉県鴨川市で漁師の子として生まれました。
境内には、その出自を偲ばせる幼少期の日蓮像や、中世期の「木造日蓮聖人坐像」など、ゆかりの文化財が多く安置されています。
特に目を引くのが、県内最大規模を誇る仁王門。
見上げるほどの高さと、歴史を感じさせる木の質感に圧倒されます。厳かな空気が満ちる山内を歩くだけで、背筋が伸びるような気持ちになりますね。
公式HPはこちら
海風を感じる、静寂のシーサイド・ウォーク
誕生寺でお参りを済ませたら、再び海沿いの道へ。
ここから行川アイランド駅方面へ向かう道は、車通りもそれほど多くなく、ハイキングにはうってつけです。

海沿いの道

右手には広大な太平洋。潮風が心地よく頬を撫でます。
誰かとすれ違うことも少なく、自分だけの時間を楽しめるのがこのルートの魅力。波の音をBGMに、ただひたすら歩く贅沢な時間です。
Youtubeの動画はこちら!
断崖絶壁の悲話「おせんころがし」
勝浦市に入り、しばらく進むと現れるのが**「おせんころがし」**と呼ばれるエリアです。
勝浦市の西端から鴨川市にまたがる、約4kmにも及ぶ断崖絶壁。かつては旧国道がこの中腹を通っており、交通の難所として知られていました(現在は新国道が整備されています)。
眼下に広がる絶景とは裏腹に、ここには胸を締め付けられるような悲しい伝説が残されています。

舗装はされていますが、かなり急な崖ですね、、ここで身投げがあったのですね、、
歴史:お仙(おせん)の悲劇
昔、この近くに古仙家(こせんけ)という豪族がおり、「お仙」という一人娘がいました。
しかし、お仙の父親は大変強欲な領主で、豊作にかこつけて年貢を吊り上げようとするなど、村人たちを苦しめていました。
心の優しいお仙は、非道な父を何度も諌め、改心させようとしましたが、父の心には届きません。
ついに激怒した村人たちは、領主(父)の殺害を決意し、夜襲を計画します。
それを知ったお仙は、父を殺させるわけにはいかないと、なんと父の服を着て身代わりとなり、夜の闇に立ちました。
何も知らない村人たちは、お仙を領主だと思い込み、この崖から海へ投げ落としてしまったのです。
朝になり、崖下を確認した村人たちは愕然とします。自分たちが手にかけたのが、憎き領主ではなく、誰よりも村を思っていたお仙だったと知り、深く嘆き悲しんだそうです。
この「お仙転がし」という地名には、そんな親子の、そして村の悲しい歴史が刻まれています。美しい景色の中に眠る物語を知ると、また違った風景に見えてきますね。
旅の終わりは「行川アイランド駅」へ
悲話に想いを馳せながら崖沿いの道(現在は安全な道です)を抜け、ゴールの行川アイランド駅へ。
かつて存在したレジャー施設の名前を今に残す、静かな無人駅です。

行川アイランド駅。待合室があるのは助かりますね、

安房小湊からここまでの道のりは、雄大な自然と、人の心の機微に触れるような不思議なルートでした。
次の休日は、喧騒を離れて、房総の海と歴史を歩いてみませんか?
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アクセス情報
- スタート地点: JR外房線「安房小湊駅」
- ゴール地点: JR外房線「行川アイランド駅」
- 東京方面からのアクセス:
- 東京駅からJR京葉線・外房線 特急「わかしお」利用で「安房小湊駅」まで約1時間50分。
- 所要時間: 安房小湊駅から行川アイランド駅までは、誕生寺やおせんころがしを経由してゆっくり歩くと約1時間半〜2時間ほどです(散策時間含む)。
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