秋の涼しい夜風が心地よい10月、多摩川の河川敷で壮大な光の祭典が繰り広げられるのをご存知ですか?毎年恒例の「世田谷区たまがわ花火大会」と「川崎市制記念多摩川花火大会」が、今年も多摩川を挟んで同時開催されます。
夜空を埋め尽くす大輪の花火は、まさに圧巻の一言。夏の蒸し暑さから解放され、快適な気候の中で楽しめるのも、この時期ならではの魅力です。
多摩川花火大会の歴史
川崎市制記念多摩川花火大会は、1929年(昭和4年)に市制施行を記念して始まった歴史ある花火大会です。一方の世田谷区たまがわ花火大会は1978年から始まり、1994年以降は両大会が同日に開催されるようになりました。一時期、世田谷区側が休止していた期間もありましたが、現在では二つの花火大会が同時に楽しめる、首都圏でも有数の大規模な花火大会として親しまれています。2018年からは、気候が安定しやすい10月開催に変更され、秋の風物詩として定着しています。引用URL
川崎と世田谷、二つの輝きが共演
この花火大会の最大の特徴は、なんといっても川崎市と世田谷区が同時に花火を打ち上げることです。多摩川の両岸から次々と打ち上げられる花火は、それぞれに趣向が凝らされており、一度で二度美味しい豪華絢爛なショーを堪能できます。川崎市側では、音楽と花火をシンクロさせた「ハナビリュージョン」が人気を博しています。
カメラ片手に絶景ポイントへ!おすすめ鑑賞スポット
そんな多摩川花火大会を、より一層楽しむためのおすすめ鑑賞スポットと、美しい写真を撮るためのカメラアングルをご紹介します。
おすすめスポット:宇奈根多目的広場B
今回特におすすめしたいのが、川崎市側にある「宇奈根多目的広場B」です。JR南武線の久地駅から徒歩約20分ほどの河川敷にあり、広々とした空間でゆったりと花火を鑑賞できます。
アクセス情報
- 最寄り駅: JR南武線 久地駅
- 徒歩: 約30分
駅から少し歩きますが、その分、打ち上げ場所にも近く、迫力満点の花火を間近で楽しむことができます。事前の場所取りの参考に、ぜひ以下の写真アングルをチェックしてみてください。
作例写真で見る多摩川花火大会の魅力
写真1:夜空に咲く一輪の菊


夜空にぽっかりと浮かび上がる、繊細で美しい一輪の菊のような花火。遠くに見える街の灯りとのコントラストが、都会の夜景と伝統的な花火の融合を感じさせます。広々とした河川敷でのびのびと鑑賞している人々のシルエットも、和やかな雰囲気を伝えてくれます。
写真2:圧巻のスターマイン

間髪入れずに次々と打ち上がるスターマインは、まさに息をのむ美しさ。幾重にも重なる光の筋が、夜空をキャンバスに壮大なアートを描き出します。この迫力と臨場感を、ぜひ現地で体感してください。
写真3:幻想的なピンクの輝き

夜空を優しく染め上げる、ピンク色の大きな花火が印象的な一枚です。地上付近で連続して打ち上がる明るい花火との対比が美しく、遠近感のある構図を生み出しています。手前の観客たちの穏やかな様子からも、花火大会の和やかな雰囲気が伝わってきます。都会のビル群を背景に、幻想的な光景が広がっています。
写真4:夜空を彩る緑と紫のコントラスト

鮮やかな緑色の花火と、遠くに咲く紫色の花火のコントラストが美しい写真です。星のようにきらめく緑の閃光が、夜空に独特の模様を描き出しています。それぞれの花火が持つ色の違いや形の違いを一度に楽しむことができるのは、川崎と世田谷の同時開催ならではの魅力と言えるでしょう。会場の広々とした開放感も感じられる一枚です。
まとめ
今年の秋は、大切な人と一緒に多摩川の河川敷へ足を運んでみてはいかがでしょうか。澄んだ夜空に咲き誇る色とりどりの花火が、きっと忘れられない思い出をプレゼントしてくれるはずです。
夏の写真スポットはこちら
2025年開催情報
- 公式URL
- 日時: 2025年10月4日(土)午後6時~7時
- 場所: 多摩川河川敷(二子橋~第三京浜道路間)