都心から約2時間、千葉県鴨川市の雄大な太平洋を目の前にしたロケーションに「鴨川シーワールド」はあります。「海の世界との出会い」をコンセプトに、1970年10月にオープンして以来、多くの人々に生命の尊さやふれあいの素晴らしさを伝えてきました。日本で初めてシャチの展示やショーを行った施設としても知られています。
約800種1万1000点もの川や海の生き物たちが、自然環境を再現した様々なエリアで暮らしています。中でも、海の王者シャチ、知性あふれるベルーガ、躍動感あふれるイルカたちによるパフォーマンスは、訪れる人々を魅了し続けています。
圧巻の迫力!海の王者・シャチパフォーマンス
雄大な太平洋を背景にしたオーシャンスタジアムで繰り広げられるシャチパフォーマンスは、鴨川シーワールドのハイライトです。巨体が宙を舞うダイナミックなジャンプや、トレーナーとの息の合ったコンビネーションは、まさに圧巻の一言。シャチが巻き起こす豪快な水しぶきは、観客席を濡らすほどの迫力で、会場全体が一体となって盛り上がります。このスリルと興奮は、一度体験したら忘れられない思い出となるでしょう。



トレーナーを乗せてジャンプするシャチ。その信頼関係の深さに心を打たれます。イルカと違い人間の数倍の大きさなので、迫力が違います!



ショーのクライマックス。観客の興奮も最高潮に達します。
知性と癒やしの共演 ベルーガパフォーマンス
真っ白で愛らしい姿から「海のカナリア」とも呼ばれるベルーガ(シロイルカ)。マリンシアターで行われるパフォーマンスでは、その高い知能と特有の能力を活かした驚きの技を披露してくれます。目隠しをしたまま障害物をよける「エコーロケーション」の実験など、音に関するイルカの超能力を、最新技術を駆使した映像と共に分かりやすく紹介してくれます。


つぶらな瞳が愛らしいベルーガ。その賢さにも驚かされます。

口から放たれるバブルリング。幸せを運ぶ天使の輪のようです。
海の生き物たちとの出会い
鴨川シーワールドの魅力は、パフォーマンスショーだけではありません。館内には、多種多様な海の生き物たちが、自然に近い環境で暮らしています。

渓流の王者、イワナ。美しい斑点が特徴です。

長いひげがチャームポイントのナマズ。悠然と泳ぐ姿は風格があります。

優雅に泳ぐコイ。その迫力に思わず見入ってしまいます。

のんびりとした表情が癒やしを与えてくれるマンボウ。

暗い水槽の中を漂うクラゲ。その幻想的な姿に時間を忘れてしまいます。

ゆったりと泳ぐウミガメ。その姿はまるで空を飛んでいるかのようです。

大きなのど袋が特徴的なペリカン。陸上でのんびり過ごす姿も見られます。
特別な食体験とユニークな展示
シャチが見えるレストラン「オーシャン」
東日本で唯一、シャチが泳ぐ姿を見ながら食事ができるレストラン「オーシャン」。房総の食材を活かしたメニューや本格的なコース料理を、優雅に泳ぐシャチを眺めながら楽しむことができます。
海鳥たちの楽園「ピリカの森」
ロッキーワールドの地下にある「ピリカの森」では、アイヌ語で「美しいくちばし」を意味する海鳥「エトピリカ」の生態を観察できます。北海道東部の海を再現した水槽内で、翼を広げて水中を自由に泳ぎ回る姿は、まるで空を飛んでいるかのようです。
鴨川シーワールドの歴史
1970年の開業以来、鴨川シーワールドは日本の水族館の歴史において数々のマイルストーンを築いてきました。開業当初からイルカやアシカなどの海獣の展示飼育に力を入れ、当時は猛獣とされていたシャチの飼育調教に成功しました。1987年には約2,000人収容可能なオーシャンスタジアムを新設。その後も、エコエクアローム、ロッキーワールド、トロピカルアイランドなどを次々とオープンさせ、展示施設を拡大してきました。[14] 1998年には国内で初めてシャチの繁殖に成功するなど、海洋生物の繁殖研究においても大きな功績を残しています。
アクセス情報
- 電車でのアクセス
- JR東京駅から特急「わかしお」で約2時間、JR安房鴨川駅で下車。
- 安房鴨川駅からは無料送迎バスで約10分です。
- 車でのアクセス
- 東京湾アクアラインを利用し、君津ICから房総スカイライン・県道24号線経由で約1時間10分。
- 高速バスでのアクセス
- 東京駅八重洲口から鴨川シーワールドまで、便利な高速バス「アクシー号」が運行しています。入館券と往復バスチケットがセットになったお得な「アクシーチケット」もあります。
生命の輝きと感動に出会える鴨川シーワールドへ、ぜひ一度足を運んでみてはいかがでしょうか。
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