息をのむほどの緑に包まれた渓谷、清らかな水が絶え間なく流れ落ちる滝の数々。今回は、心と体が癒される三重県の名張市に位置する「赤目四十八滝」の魅力をご紹介します。
目次
川を遡上していこう!
コースとしては、下流から上流へ登っていく工程になっており、川が岩を削る様子が見れます。岩と川が一体となって流れていく様が見て取れます。また、苔の種類も130種類とたくさん!


大自然が創り出した芸術、赤目四十八滝
沢山の滝に出会える赤目四十八滝では、種類の多さに驚かされます。

深い森の中に足を踏み入れると、まるで別世界。木々の緑と苔の絨毯が広がり、神秘的な雰囲気に包まれます。
赤目四十八滝は、滝川の清流と深い森が織りなす深山幽谷です。約3.3kmの遊歩道が整備されており、桜、新緑、紅葉、雪景色と、四季折々の美しい風景の中を散策できます。「平成の名水百選」「日本の滝100選」「森林浴の森100選」「遊歩100選」にも選ばれるほどの豊かな自然が広がっています。
往復3時間ほどのハイキングコースでは、名前の付いているだけでも23もの滝を見ることができ、その一つ一つが異なる表情を見せてくれます。



布曳滝。細い流線が印象的な滝です。


木々が織りなす造形美
神々しい木々の数々が、道中あなたを迎えてくれます。



自然界の神秘「柱状節理」
赤目四十八滝では、自然が作り出した美しい造形「柱状節理」も見どころの一つです。まるで人の手で削られたかのような、角張った岩々が連なります。

渓流に沿って歩くと、苔むした巨岩が点在しています。長い年月をかけて水が岩を削り、現在の美しい景観が生まれました。見上げると、柱状節理の岩壁が迫ってきます。一つ一つの岩が角張っており、自然の造形美に圧倒されます。
柱状節理の多くは、なぜか美しい六角形をしています。これは、溶岩が冷えて固まる際に体積が収縮し、亀裂が入ることで生まれる形です。ハチの巣など自然界でよく見られる「ハニカム構造」と同じく、非常に安定した形なのだそうです。
伝説と忍者の歴史が息づく場所
この地の「赤目」という名前は、役小角(えんのおづぬ)という修行者が滝行をしていた際に、赤い目の牛に乗った不動明王が現れたという伝説に由来します。また、「四十八」という数字は滝の数が多いことを意味するとともに、仏教の教えにも関連していると言われています。
さらに、ここは伊賀忍者の祖である百地三太夫が修行の場とし、多くの忍者を育てた場所としても知られています。古くから霊地として、また修行の場として人々に畏敬の念を抱かれてきた、歴史深い場所なのです。
入り口で出会える「森の主」オオサンショウウオ
散策の入り口にある「日本サンショウウオセンター」では、赤目四十八滝に生息する動植物が展示されており、国の特別天然記念物であるオオサンショウウオの貴重な姿を見ることができます。

ユーモラスな表情が愛らしいオオサンショウウオ。その巨体とゆったりとした動きは、まさに渓谷の主の風格です。
散策の後は温泉でリフレッシュ
たっぷりと自然を満喫した後は、日帰り温泉で汗を流すのがおすすめです。赤目四十八滝のすぐ近くにある「伊賀のかくれ宿 赤目温泉隠れの湯 対泉閣」では、日帰り入浴が楽しめます。
- 日帰り入浴時間: 10:30~14:00受付終了 (15:00退館)
- 日帰り入浴料: 大人1,200円、小人700円
- URL:https://www.akame48taki.com/activity_post/%E8%B5%A4%E7%9B%AE%E6%B8%A9%E6%B3%89%E3%80%80%E9%9A%A0%E3%82%8C%E3%81%AE%E6%B9%AF%E3%80%80%E5%AF%BE%E6%B3%89%E9%96%A3/
アクセス情報
電車でお越しの場合
- 近鉄大阪線「赤目口駅」で下車し、三重交通バス「赤目滝」行きに乗車(約10分)。終点で下車後、徒歩約5分です。バスは、16時15分が最終便なので気を付けて。それまで30分間隔で運行
お車でお越しの場合
- 大阪方面から: 名阪国道「上野IC」より約45分。
- 名古屋方面から: 名阪国道「上野IC」より約45分。
- 無料駐車場(約250台)が完備されています。
雄大な自然、神秘的な景観、そして奥深い歴史。たくさんの魅力が詰まった赤目四十八滝へ、ぜひ一度訪れてみてはいかがでしょうか。
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